セリングとマーケティングの違いを知っておこう
セリングとマーケティングは似た意味に聞こえますが、実は全く違うものです。
セリングとは、企業側の視点に立て、「作ったものをいかに売るか」、あるいは「仕入れたものをいかに売るか」に重点をおく考え方です。
一方マーケティングとは、反対に顧客の視点に立って、初めから「売れるものを作る」、あるいは「売れる仕組みを作る」という点に発想の起点があります。
この点は、現代経営学の父と呼ばれているドラッカーが語った「セリングを不要とするのがマーケティングの本質」というフレーズとも通じます。
その意味で、20世紀半ばに生じたセリングからマーケティングへの移行は、まさにパラダイムの転換でもあります。
いずれにしてもネットビジネスは、かつて見られた詐欺的な情報商材のようにセリング的発想で始めると、やがて行き詰ることになります。
ネットビジネスで成功を収めるには、常に顧客の視点に立ったマーケティング的発想で取り組んでいかなければならないのです。